小学14年生ののの読書感想文

小説、漫画の紹介と感想をまったーりとしていくブログです。

旅のラゴス 〜筒井康隆〜


【あらすじ】
北から南へ、そして南から北へ。突然高度な文明を失った代償として、人びとが超能力を獲得しだした「この世界」で、ひたすら旅を続ける男ラゴス。集団転移、壁抜けなどの体験を繰り返し、二度も奴隷の身に落とされながら、生涯をかけて旅をするラゴスの目的は何か? 異空間と異時間がクロスする不思議な物語世界に人間の一生と文明の消長をかっちりと構築した爽快な連作長編。・・・背表紙あらすじ引用

ジブリを思わせる世界観で、旅人ラゴスの壮絶な奇譚録。



【感想】
約30年前の作品とあってやや古臭い文ではじめは読みづらいかもしれません。また1ページの密度がとても濃く展開が早いのでついて行くのがやや大変かも。





主人公ラゴスは、空間転移(テレポーテーション)、感応、すり抜けといった「少しだけ」特別な能力を持つ人々と旅の中で出会い、そして別れ、「ある目的のため」にひたすら旅を続けていきます。
このジブリを思わせる世界観はとても魅力的。物語に入り込んでるうちにラゴスのように世界を旅しているような気になれますわ。



孤高な旅人の大冒険の行く末を、多くの人に‥‥


旅のラゴス (新潮文庫)

旅のラゴス (新潮文庫)